ソフラボの技術ブログ

仕事で使ったプログラミング、サーバー周りで役に立つこと、Webサービス開発に必要な技術情報、モバイル情報を書いてます。わかりやすく見やすくをモットーにしています。

MacでUSBブート可能なUbuntuを作成する

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HDDが壊れて認識しないけどデータを取り出したいときにLinuxからだと取れることがあります。
有名なものでKNOPPIXというインストールの必要のないLinuxがあります。
これを使ってもいいのですが、機能的に不足な部分があったり使い慣れていなので、しっかりLinuxが簡単にいつでも使える環境が欲しいと思ったので、USBでブート可能なUbuntuを作成してみました。

環境

Mac 10.9.2
Ubuntu 14.04 desktop 64bit
USBメモリ 64GB

USBメモリは、8GB以上あれば問題なさそうです。

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手順

1.Ubuntu Desktop日本語版をダウンロードします。

https://www.ubuntulinux.jp/download


2.MacUSBメモリを接続しフォーマットします。
ファイル形式はなんでも良さそうです。
Macのディスクユーティリティからフォーマットして下さい。
複数パーティションを切りたい方は切って下さい。
その場合、USBメモリの容量は16GB以上が良いと思います。


3.ターミナルを起動し、次のコマンドを入力しubuntuの.isoを.dmgに変換します

hdiutil convert -format UDRW -o ~/path/to/target.dmg ~/path/to/ubuntu.iso

# 例
hdiutil convert -format UDRW -o ~/Users/owner/Desktop/target.dmg ~/Users/owner/Desktop/ubuntu.iso


4.ターミナルで次のコマンドを実行しディスクの一覧を表示し、USBメモリのデバイスパスを確認する

diskutil list

実行結果

/dev/disk0
   #:                       TYPE NAME                    SIZE       IDENTIFIER
   0:      GUID_partition_scheme                        *251.0 GB   disk0
   1:                        EFI EFI                     209.7 MB   disk0s1
   2:                  Apple_HFS Macintosh HD            250.1 GB   disk0s2
   3:                 Apple_Boot Recovery HD             650.0 MB   disk0s3
/dev/disk1
   #:                       TYPE NAME                    SIZE       IDENTIFIER
   0:     FDisk_partition_scheme                        *63.5 GB    disk1
   1:                       0xEF                         2.4 MB     disk1s2

この場合、USBメモリは「/dev/disk1」になります。


5.先ほど結果にあったUSBメモリのパスを指定して、USBメモリをアンマウントします

diskutil unmountDisk /dev/diskN

# 例
diskutil unmountDisk /dev/disk1


6.sudoでコマンドを実行し、USBメモリubuntuを書き込みます

sudo dd if=~/path/to/ubuntu.dmg of=/dev/diskN bs=1m

# 例
sudo dd if=/Users/owner/Desktop/ubuntu.dmg of=/dev/disk1 bs=1m


7.ダイアログが表示されるので「取り出す」をクリックします。
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8.次のコマンドを実行してUSBメモリを取り出します。

diskutil eject /dev/diskN

# 例
diskutil eject /dev/disk1


USBメモリubuntuが書き込まれたか確認するために、Macを再起動してaltキーを押しながら起動します。
ブートデバイスの選択画面が出るのでUSBメモリを選択します。


すると真っ黒な画面にubuntuの起動メニューが出てくるので「Try Ubuntu without installing」を選択して起動します。
これでUSBメモリに正常にubuntuが書き込まれていることが確認できます。
このUSBメモリWindowsMacではちゃんと認識しなくなります。

ubuntuでのターミナル起動方法

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