さくらレンタルサーバーにはデフォルトでRubyがインストールされていますが、バージョンが古いので最新版をインストールする手順を書いてみました。
環境
さくらレンタルサーバースタンダード
手順
sshでサーバーにログインする
$ ssh account@account.sakura.ne.jp Password:
cshからbashに変更する
使い勝手の良いbashを使えるようにします。
bashのパスを確認するためにシェルのパス一覧を確認します。
$ cat /etc/shells # $FreeBSD: release/9.1.0/etc/shells 59717 2000-04-27 21:58:46Z ache $ # # List of acceptable shells for chpass(1). # Ftpd will not allow users to connect who are not using # one of these shells. /bin/sh /bin/csh /bin/tcsh /usr/local/bin/zsh /usr/local/bin/rzsh /usr/bin/passwd /usr/local/bin/bash /usr/local/bin/rbash
シェルのパス一覧からbashのパスを確認しそれに変更します。
$ chsh -s /usr/local/bin/bash
ログインし直します。
再ログインしたらシェルが変更されているか確認します。
$ echo $SHELL /usr/local/bin/bash
インストールに必要なディレクトリの作成
レンタルサーバーなのでroot権限がありません。
ホームディレクトリにインストールに必要なディレクトリを作成しパスを通します。
ホームディレクトリに「local」「local/src」「local/bin」の3つのディレクトリを作成します。
$ mkdir ~/local $ mkdir ~/local/src $ mkdir ~/local/bin
ユーザー設定にパスを追記し有効にします。
$ vi ~/.bashrc export PATH=$HOME/local/bin:$PATH $ source ~/.bashrc
gitがインストールされているか確認する
さくらレンタルサーバーは、デフォルトでgitがインストールされているようなのでこれを使います。
gitのバージョンを確認します。
$ git --version
git version 1.9.3
rbenvをインストールする
ホームディレクトリにrbenvをインストールします。
$ cd ~/local $ git clone git://github.com/sstephenson/rbenv.git rbenv
ruby-buildをrbenv のプラグインとして入れます。
$ mkdir ~/local/rbenv/plugins $ cd ~/local/rbenv/plugins $ git clone git://github.com/sstephenson/ruby-build.git ruby-build
~/.bashrcの先頭にrbenvのパスを設定します。
$ vi ~/.bashrc export RBENV_ROOT=$HOME/local/rbenv export PATH=$RBENV_ROOT/bin:$HOME/local/bin:$PATH eval "$(rbenv init -)" $ source ~/.bashrc
tmpディレクトリの定義を追加します。
$ vi ~/.bashrc export TMPDIR=$HOME/tmp $ source ~/.bashrc
rbenvでインストール可能なrubyのバージョンを確認します。
$ rbenv install -l
現時点での最新(2.2.3)のrubyをインストールします。
インストールには、約5分程かかりますので待ちます。
$ rbenv install 2.2.3 Downloading ruby-2.2.3.tar.gz... -> https://dqw8nmjcqpjn7.cloudfront.net/df795f2f99860745a416092a4004b016ccf77e8b82dec956b120f18bdc71edce Installing ruby-2.2.3... Installed ruby-2.2.3 to /home/user/local/rbenv/versions/2.2.3 $ rbenv rehash
先ほどインストールしたバージョンをデフォルトにします。
$ rbenv global 2.2.3
デフォルトになっているか確認します。
$ ruby -v ruby 2.2.3p173 (2015-08-18 revision 51636) [x86_64-freebsd9.1]
bundlerをインストールする
現在のgemを確認します。
$ gem --version 2.4.5.1 $ gem list *** LOCAL GEMS *** bigdecimal (1.2.6) io-console (0.4.3) json (1.8.1) minitest (5.4.3) power_assert (0.2.2) psych (2.0.8) rake (10.4.2) rdoc (4.2.0) test-unit (3.0.8)
bundlerをインストールします。
$ rbenv exec gem install bundler Fetching: bundler-1.10.6.gem (100%) Successfully installed bundler-1.10.6 Parsing documentation for bundler-1.10.6 Installing ri documentation for bundler-1.10.6 Done installing documentation for bundler after 5 seconds 1 gem installed $ rbenv rehash
bundlerがインストールされたか確認します。
$ gem list *** LOCAL GEMS *** bigdecimal (1.2.6) bundler (1.10.6) <- インストールされている io-console (0.4.3) json (1.8.1) minitest (5.4.3) power_assert (0.2.2) psych (2.0.8) rake (10.4.2) rdoc (4.2.0) test-unit (3.0.8)
最終の.bashrc
$ cat ~/.bashrc export RBENV_ROOT=$HOME/local/rbenv export PATH=$RBENV_ROOT/bin:$HOME/local/bin:$PATH eval "$(rbenv init -)" export TMPDIR=$HOME/tmp export PATH=$HOME/local/bin:$PATH
参考
さくらインターネットのデフォルトのシェルをbash に変更してみた | 極上の人生
レンタルサーバーに rbenv + ruby-build + ruby 2.0 環境を作った | EasyRamble
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